
入社して数年経つのにお給料ほとんど上がってない…
それなのにニュースではモノの値上げのことばかりやってるし…
将来どうなってしまうんだろう。
結婚も子供もお金かかるから無理。
現在30代以下で日本で生まれ育ってきた人たちは、日本の経済成長を知らないまま大人になりました。
少子高齢化で、この先日本に待ち受けているのは人口減少社会です。
将来、良くなっていく期待も持てません。
優秀な人材は海外に逃げていくという流れは、加速していくものと思われます。

海外に行きたいのは山々だけど、英語話せないし
海外で働けるとはとても思えない。
このまま我慢するしかないの…?泣
本日は、日本のこれからと、何が問題なのか、そして私たちがこの国で生き残って行くにはどうすればいいのか考えていきたいと思います。
辛口な内容で書いていきます。
日本はもう豊かな国じゃない
数年前、スリランカに旅行に行きました。
お店で出会った現地のお姉さん。習得した日本語でしきりにセールストークをしてきます。

このカシミヤのストール、とってもお買い得だよ。
9000円だよ。どうですか?
9000円のカシミヤのストール。皆さんどうですか?
もちろん、観光地価格だから現地の人は買わないと思うのですが…
観光地価格ということを考慮しても、高いな、と思いました。
だってユニクロでもっと安く買えるじゃん。
きっとスリランカのお姉さんは日本人は経済的に豊かでモノを売りやすいからと、日本語を勉強されたのでしょう。
でも、申し訳ないけれど日本人はもうそんなにお金持ってないんだわ…
「日本人が豊かじゃない?そんなことないだろう」と思われた方もいるでしょう。
衝撃のグラフをご覧ください。
20年間の実質賃金の推移をグラフ化したものです。
欧米諸国が右肩上がりなのに対して日本は横ばいどころか、少しずつ下がっていってます。
どうしてこんなことになっているのか。
考えていきましょう。
日本は労働資源を有効に使えていない
日本の会社は、いまだに上司に提出するための資料作りや無意味な会議などの、ブルシットジョブが多いです。
(ブルシットジョブ…生産性がない、どうでもいい仕事)
人手不足なのでそんなことに労働力を割いている余裕はないハズなんです。
他にも日本の労働環境には多くの問題がありますが、解決されていない。
「働き損」が起こる国の制度(扶養控除、社保の扶養)
103万の壁、130万の壁という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
現在は税制改正により、103万円の壁は150万円の壁などと言われます。
要は、結婚している配偶者の「扶養に入る」という概念です。
扶養に入っていれば、税制や社会保険の優遇を受けられる制度のことを言います。
働く夫とそれを支える専業主婦が主流だった時代にはうまく機能していたこの制度。
共働きが主流になった現代では…ハッキリ言います、古いです。
私は労務が専門なので、よくこういった相談を受けます。

パート仕事やっている会社から社員にならないかってお誘い受けているんだけど…
提示されたお給料がそんなに高くないから、パートのままでいたほうがいいのかな?
社員になったら税金や社会保険料で手取り減っちゃうし、そうするとパートとあまり変わらない気がする。
旦那の会社の家族手当や扶養控除も受けられなくなっちゃうし…
こういう相談、すごーく多いんですよ。
制度のせいで働き方をセーブしたり、もうこれ本人のキャリアのためにも日本の将来のためにも良くないです。
本人はずっと低賃金の仕事で繋いでいくしかなくなるし、配偶者と暮らせなくなる事態が起こると、たちまち貧困に陥ります。
国としても、年金保険料を払っていなかった人の年金も支給しないといけないということ。
一昔前ならいざしらず、現在の高齢者だらけの日本では頭の痛い問題でしょう。
これを廃止しようとしたら大変な反発が起こることは容易に想像できます。
特に国民年金保険料は30年前とは比べ物にならないくらい高くなっていますから、来年からこれを払ってください!と言われても払えない人が出てきたり、大問題になるでしょうね…。
扶養控除や年金第3号の廃止をして、社会保険の適用拡大を推し進めると
今度は保険料が払えない中小企業が潰れまくるというフェーズになるでしょう。
給与の支払い能力が低い中小企業が多すぎるせいで日本の賃金が上がらない、とする書籍もあります。
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私も配偶者の転勤などで第3号被保険者をやっていたことがあるので、制度自体はありがたいと「個人的には」思うのですが、働き方を含めて根本的に見直さないといけないだろうな、とは思っています。
これに関しては非常に根が深くて様々な問題が複雑に絡んでいます。
抜本的に改革するには数十年単位の時間がかかるでしょう。
非効率でもやり方を変えたくない会社
役所でいまだにフロッピーディスクを使っていたニュースが記憶に新しいですね。

いまのパソコンにFDって入らないと思うんだけど
外付けでわざわざ使ってたの??いろいろと謎。
- 「ずっと今までこうしてきたから」
- 「新しくするのは何となく億劫」
- 「誰かがやってくれればいいのに(そして誰もやらない)」
そんな感じで非効率なことでもやり方を変えずにずーっと今までやってきた。
日本ではいまだにFAXが使われているという話をオンライン英会話ですると、驚かれます…。
結果的に競争力を失い、世界から置いて行かれてしまいました。
また、残業している人が評価される傾向はいまだにあります。
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実体験。「残業してやる気を見せろ」と言われました。
税金・年金・保険料は増え続けているのに、給料は上がらない。
さらに追い打ちで、食品や日用品は値上げされていきます。
私たちは日本が危機的状況にあることを自覚しなくてはいけません。
そして、「困ったら国がどうにかしてくれる」という考えも捨てましょう。
この30年のあいだに、あなたが困ったときに国は助けてくれましたか?
この先あなたが困ったときに国はどれだけあなたの力になってくれるでしょうか?
自分の身は自分で守るしかないのです。
具体的に、私たちには何ができるか

とは言っても、給料が急に上がるわけないしどうすればいいのよ?
では、実際に私たちに何ができるのか、考えていきましょう。
- 転職する
- 副業をする
- 投資をする
このあたりが、誰にでもできるラインかと思います。
ひとつずつ見ていきましょう。
1.転職する
「お給料が上がらない!」と嘆いているあなた。
今の会社にいて、この先給料が上がる見込みはありますか?
同じ会社にいて、給料を上げてもらうのは至難の業です。
なぜなら会社には会社ごとの賃金テーブルが用意されていて、年齢や役職、勤続年数等で給料がいくらなのか、決められているからです。
急に年収が数十万~100万円単位で上がることはありません。
たとえば、同じ営業職でも伸びている業界だと転職後の年収がドカン!と上がることは珍しくありません。
日本の会社の給料は「その人がどれだけ優秀か」では決まっていないんです。
座っているだけの何もしてないおじさんが、あなたの何倍も給料を貰っていませんか?
役職や年齢、勤続年数などで決定されているため、必ずしも仕事で成果を上げている人が稼げるというわけではないのです。
給料を上げたい!というあなたは、転職エージェントに登録して、適正年収を教えてもらいましょう。
そして紹介された仕事が今よりもイマイチなら転職しなければいいし、年収が上がって納得できる条件なら転職を視野に入れても良いでしょう。
転職活動のために会社を辞めないのがポイントです。
2.副業をする
いま日本の会社としては副業を解禁しようという流れです。
なんだか「十分なお給料が渡せないから他で調達してね!」という風にも聞こえますが…
一昔前の副業といえば、本業が終わった後にコンビニやチェーン店でアルバイト、というのが主流でした。
しかし現在はネットを利用したビジネスが一般的になりつつあります。
- せどり
- ライティング
- アンケート
このあたりが人気です。専業主婦の方も多く、凄腕の人だと月100万円以上稼ぐひとも!(驚)
副業については、後日別の記事で紹介したいと思います。
3.投資をする

今の会社に不満はないから転職するつもりはないし、
本業が忙しいから副業までなかなか手が回らないかなぁ…
時間がない人は投資を始めることがおすすめです。
投資と言えば、バブル崩壊期で大損した人がたくさんいました。
それを引きずっているのか、日本では「危険なもの」「損をするもの」という認識の人が多いように思います。
しかし、正しい投資を知っていれば損どころか貯金をするよりも大きく資産を増やすことが可能なんです。
私がおすすめしている投資は、長期・積立・分散の投資の基礎に従った誰にでもできる投資法です。
「最初の設定だけやってほったらかしにすればいい」これだけです。
まずは貯金している余剰資金から始めればOK!
詳しい始め方とおすすめの銘柄は後日追加する予定です。
まとめ
- 日本が豊かだったのは古き良き時代の話。失われた30年の間に賃金は上がらず、物価も上がらず、日本はどんどん貧乏な国に…
- 国がどうにかしてくれるという幻想を捨てましょう
- 自分の財産は自分で守っていかなくてはならないという心構えを持つこと
私達に今すぐできることは
- 転職する
- 副業をはじめる
- 投資をする
知らないことは悲劇です。
最後に
けっこう辛口な内容で書いてきました。
日本は平和で安全で清潔な良い国だと思います。食事も美味しいです。
医療も発達していて、病院に安くかかることができます。それが健康長寿にも繋がっています。
それだけに、危機感が薄いなぁと感じることもあるのです。
平和で治安よく、清潔な国が保たれるよう、私たちはできることをしていかないといけません。
海外の人が憧れる日本でありたいですね。
長くなりました。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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