2018年に読んだおすすめ本をご紹介

2018年に読んだ本の中で、☆3以上のおすすめ本をご紹介します。

 

もともと自分の備忘のために読書メーターに投稿していたものを

一部編集してお届けします!

 

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★★★★★(星5つ)

 

祈りの幕が下りるとき/東野圭吾

タイトルが秀逸。

ホームレスの焼死事件と、加賀の失踪した母親。

舞台演出家の女性。

一見なんの関係もなさそうな視点が徐々に一本の糸にたぐり寄せられていく文章は圧巻。

 

最後の90ページ、浅居親子の壮絶な過去と悲しすぎる父親のさいごに読んでいて涙が止まらない。

 

映画も素晴らしかったです。

 

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新参者/東野圭吾

こちらも東野圭吾の加賀恭一郎シリーズ。

 

一つの殺人事件を通して見えてくる人間模様。

加賀恭一郎のセリフがすべて阿部寛の声のトーンで再生される笑

 

人形町界隈に勤めていたことがあったため、このシーンはあそこだなーとか頭の中で土地を思い出して読んだ。

 

一つの章ごとにほっこりさせる人情エピソードがあった。

非常に好き。

 

★★★★☆(星4つ)

もものかんづめ/さくらももこ

大好きなさくらももこの本。

突然の訃報には驚いたし、悲しくもありました。

 

小学生のころ、さくらももこのエッセイにどハマりしていたころがあって、いろいろ読んでいたが、こちらは未読だったので読んでみた。

メルヘン翁というパワーワードよ。

ところどころ、声に出して笑った。

無駄な買い物の、睡眠学習枕のエピソードが好き。

 

麒麟の翼/東野圭吾

 

殺害された青柳さん。

被疑者(冬樹くん)は犯人なのか?

そして浮かび上がってくる、長男の水泳部の事件。

 

水天宮の水難除けは初めて知った。

お父さんの一途な思いと親心に心打たれる。

 次の日映画も見てしまった。泣いた…

 

映画も素晴らしいです。

とんび/重松清

 

父と息子の物語。

情が深く、けど素直になれないヤスさんの不器用さがいとおしい。

たえ子さん、照雲和尚、幸恵さん…みんな優しく親子を見守っている。

海雲和尚の「おまえは海になれ」が胸に残った。

最後の章は目頭が熱くなった。

 

親になったときにまた読み返してみたい。

 

億男/川村元気

宝くじ三億円。夢のような大金だが、その大金を持て余した主人公はかつての旧友に会いに行く。しかしその旧友が失踪。

彼を探すために主婦の十和子、競馬きちの百瀬、宗教の千住に会い、お金とは何なのかを見つめることとなる。

 

お金があれば幸せなのか?

お金で幸せを手に入れることはできるのか?

そもそもお金とはなんなのか? 

 

一男が求めていた幸せはお金では買い戻すことはできるのか…。

高座に上がると流暢に喋りだす九十九がナイスキャラ。

アウトプット大全/樺沢紫苑

 

ブログの100記事300記事1000記事の法則。

1000記事はいつになれば達成できるのか…。

 

ところでIME変換のアホ加減にイライラしていたので、グーグルのやつを導入してみようと思う。

 

アウトプットとインプットの割合は7:3。

スマホをインプットとしてのアイテムではなく、アウトプットツールとして使う。

など、実践してみたい内容が盛りだくさんだった。

定期的に読み返したい。

★★★☆☆(星3つ)

ここが一番のボリュームゾーンになりますw

スマホを落としただけなのに/志駕晃

 

最後が「えっこれで終わり??」となった。終盤かなり駆け足でオチに拍子抜け。

 

富田が善良すぎて、物語の駒感ありあり。

彼の存在がリアリティに欠けていて、もう少し人間らしい部分が欲しかった。

刑事パートが同じような堂々巡りの描写が続いて不必要に感じる。

犯人は最初に登場したときに読めてしまったので意外性なく、残念。

辛口で書いたが娯楽としてはおもしろく最後まですらすらと一気に読めた。

ハケンアニメ!/辻村深月

 

アニメ業界の話。ハケンは「派遣」かと思っていたら、「覇権」なんですね。

 

1.ディレクター

2.監督

3.原画マン

容姿のくだりなど若干くどいと思える描写もあったが業界素人としてはわかりやすく書かれており興味深かった。

小説の中の世界に漂う二次元感よ。

表紙のせいか、作品全体に漂う雰囲気のためか、全部アニメのキャラクターとして再生された。

赤い指/東野圭吾

 

愚かな親子。
次はどんな行動を取るのだろうとページを繰る手が止まらない。
間違えた選択を取り続けて読みながら呆れてくる。
 
子供を守る守ると言いつつ、それって子供を守ることなの?間違ってない?とイライラするw
 
一人になっている、おばあちゃんが切ない。
 
加賀刑事の人生にひとつの区切りがつくストーリー。

 お金2.0新しい経済のルールの生き方/佐藤航陽

 

資本主義から価値主義へ。

これからの時代に本当に価値を持つのはお金ではなく、信用である。

 

 こんなことをホリエモンやキンコン西野も言っていたなー。

 同じ宗派なのだろうか。

 日本人の大多数は資本主義教。

 

お金は紙やはさみ、パソコンといったツールのひとつにすぎない。

資本主義では金銭での価値が生じないと無価値とされがち。

共感も価値として認められる世の中。

すでにもう、なってきている。

受け入れられる柔軟性を持っていたい。

ユートピア/湊かなえ

 

鼻崎町という片田舎で暮らす3人の女性。

交互に視点を変えて展開。

事故で歩けない娘。ボヤ騒ぎからの慈善活動。

相手の顔色を過剰に伺いながらも、図々しい顔が隠しきれていない。

自分や自分の娘が傷つくことを過剰なくらい恐れているくせに、人を傷つけることには鈍感。

察しないやつを雑な奴だと思っちゃうけど相手も同じこと思ってるよ、とB’zの歌詞にありましたね。自戒の念も込めて。

ダイイング・アイ/東野圭吾

 

初っ端から事故で車と壁に挟まれて体が壊されていく様が事細かに描写されていてゾッとする。

そんな感じで始まるので読んでいる間ずっと薄気味悪い感覚を受ける。

 

主人公にも木内にも全く同情できない…

そして最後まで救いも希望もなかった。

ひたすら薄気味悪く終った。

 

読みやすく2日で読了だけど好きな感じではまるでなかった。

なんでお店が儲からないのか僕が解説する/堀江貴文

 

タイトルの「お店」は飲食店のことですね。

内容もそこにフォーカスされている。

 

寿司職人の修行時間のムダ発言について、炎上した部分まで含めてお気に入りのエピソードの様子。

(ホリエモンの他の本にも書いてあった)

おいしい食事って幸せになれるよね。

卒業/東野圭吾

 

加賀恭一郎最初の作品を読んでみる。加賀が大学生のころの話。

 

友人が自殺する。他殺のせんもあり、同級生と調査をする。

約30年続いているこのシリーズがいきなりプロポーズから始まったことに衝撃。

大学時代がこんな終わりとかつらすぎるわ。

眠りの森/東野圭吾

 

バレリーナの話。加賀さんといい感じになる女性が現れる巻。

殺人と殺人未遂が立て続けに起こるのだけど、回収されず放置されていた件があって、これはそのまま??

どの登場人物にも同情できず。モヤりっぱなしであった。

悪意/東野圭吾

犯人が早い段階で逮捕。殺害動機が読みどころ。

私も加賀同様に、騙された…。

加賀の一人称で進められるのは初めて(記憶が正しければ)で興味深い。

そして一作目と二作目の間になる教師時代の話も。

加賀さんの「過去の章」でもあったわけですね。

まとめ

昨年読んだ中では、「祈りの幕が下りるとき」が一番おもしろかったです。

タイトルも素敵ですよね。

 

映画も良かったので、まだの方も是非見ていただきたい…!

 

東野圭吾の加賀恭一郎シリーズを読み始めたので、

そのウエイトが高くなってしまいました。

残りは今年ゆっくり、読んでいきたいと思います。

シリーズものが結構好きで、いまは黒川博行の疫病神シリーズを読んでいます。

 

(続き)2019年上半期の読書です。

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