昨年から、ひっそりとキャッシュレス生活をしてみようと思い立ち、クレジットカードを作り、できる限り現金を使わない生活を実践してきました。
うまくいけば、ポイントが貯まってお得に、使途不明金はなくなり、そして最終的には財布はいらなくなるのではないか?という仮説をもとに、やってきました。
本日はその検証結果と、実際にキャッシュレスをやってみて感じたメリットとデメリット、経済産業省が推進するキャッシュレスのこれからを考えたいと思います。
キャッシュレス生活のやり方
カードを作る
キャッシュレス生活を始めるにあたり、まず最初にしたことはクレジットカードを作ることです。
私が作ったカードは以下の2種類。
・JCB card W
・ビックカメラsuicaカード
JCBカードを選んだ理由

JCBカードW公式サイト
・年会費が永年無料であること
・ポイントが貯まりやすいこと
・ポイントの使い道が限られていないこと(Amazonポイントやギフトカードに交換できます)
・プロパーカードであること
こちらを満たしていて、39歳未満で作ることができるということで選びました。
提携カードだと、その提携先のサービスを使わなくなったときに、うま味がなくなってしまうので、プロパーカードがいいなと思っていました。
ビックカメラsuicaカード

ビックカメラsuicaカード公式
・オートチャージ機能がつかえること
・年会費が(実質)無料であること
・ポイントが貯まりやすいこと
ずっとパスモを利用していたのですが、チャージをするのが面倒。残額を確認し忘れて改札でつかまるのも鬱陶しい。
このような理由から、オートチャージ機能のあるカードをキャッシュレスを始めるとともに探していました。
JRで出ているビューカードもありますが、こちらは年会費がかかります。
ルミネカードという選択肢もあったのですが、2年目から年会費がかかることと、ルミネの利用頻度がそこまで多くない・年会費がかかるカードを作るとその店舗を利用しないともったいないという心理から無駄遣いをしてしまいそうだという理由から却下。
ビックカメラなら、家電のほかに歯ブラシなどの日用品の取り扱いがあるので、少しのポイントでも有効に使えるかな?と思い、こちらのカードに。
ビックカメラsuicaカードはサブカードの扱いです。用途は主に交通費(電車賃)。
キャッシュレスのやり方
基本的に、クレジットカード払いができるところは全部クレジットで払います。
改札はオートチャージタイプのスイカでキャッシュレス。
スーパーやドラッグストア、コンビニは基本的にサインレスで決済できます。

数百円の細かい買い物はスイカで払ったり…少額でクレジットを使うのは何となく悪いような気がしてしまいます。
1年やってみた結果
1年間やってみたところで、個人的に感じたメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
小銭をジャラジャラやる時間がなくなった
これは快適です。
スーパーで1円単位で財布を漁るのは、ほかのお客さんが並んでいるときは焦りますよね。
クレジット1枚を出すだけなので、お会計がスムーズです。
日常の買い物でポイントが貯まる
これまで、お店ごとにポイントカードを作ってそのポイントを貯めていましたが、クレジットカードのポイントもつくので、ポイントを両取りすることができます。(一部のお店ではお店のポイントが貯まらなかったりしますが)
ポイントは買い物をした金額の数パーセントなので、1度の買い物でつくのは数円程度ですが、累積はバカにできませんよね。
家計簿をつける時間の削減
エクセルでぽちぽちとつけている家計簿。
現金を使ったときは、使途を忘れないようにつけているのですが、クレジット利用の場合は明細がダウンロードできるので、それで一発です。時間の削減になりました。
家計簿をつけていない人であれば、自分のお金の使い方を明細から見直すことができますよ。
デメリット
金遣いが若干荒くなる
現金オンリーにしているときは、財布に現金がなければ買い物ができませんから、欲しいものがあっても我慢するしかありません。
しかし、カードを持っていると、「カードで払えばいいじゃん!」となり、つい資力以上の金額を使いがちに。
私はどケチなので、それを緩和させたいという気持ちもあり、クレジットを使い始めたという経緯もあるのですが、そんな私でもカードを持つとつい使ってしまいます。
管理をしなければならない
先ほどの項の金遣いが荒くなる、にもつながるのですが、私のように複数のカードを持つ場合は、注意が必要です。
たとえ一つのカードの支払いが多くなくても、2枚以上持てば当然その分の金額が増えます。
管理運用には十分気を付けなければならないですね。
3つの仮説を検証
ポイントはどのくらい貯まったのか
メインのJCBカードは毎月5万円程度使っており、1年間でポイントは商品券で1万円分ほど貯まりました。
最初の月は、ポイントが4倍となっていて、それで大きく稼げました。
今まで0円だったのが1万円になったので、満足です。
使途不明金はなくなる?
結論からいうと、なくなりません。
次の財布は不要になるか?という項でも書きますが、日本はまだ現金しか受け付けていない店も多いです。
また、夫婦間での金の貸し借りや、神社などのお賽銭やレシートが貰えない場所・お店もあるためです。
すべてがキャッシュレスになれば解決できそうですが、道は遠いかな?
財布は不要となるのか
こちらも結論からいうと、財布は必要です。
実際にキャッシュレスをやってみて感じたことは、日本はまだまだ現金オンリーの店が多いということです。
カードだけで出かけるのは心もとない、というのが正直なところです。
カード(またはスマホ)だけポケットに入れて外出できるのが理想ですがね…。
そうでなくても、せめて小さい財布にできればいいのになぁと思っているところです。
キャッシュレス生活の課題とこれから
さて、いち素人が実際に1年間やってみて感じた、キャッシュレス生活の課題をまとめます。
電子マネーの決済は種類が多すぎる
まず、コンビニで使えるスイカ、パスモ、楽天Edy、ナナコ、iD…電子マネーだけでもパッと思いつく限り、これだけあります。ここにさらにスマホを使ったQR決済(PayPay、オリガミPayなど)が入ってくると訳が分かりません。
私の世代でこう思うのですから、年配層はもっと訳が分からないことは想像がつきます。
実際に使ってみると便利なのは実感できます。しかし、名称だけでも先ほど挙げた以上のサービスがあり、それがどんなサービスなのかがわからない。ですから、高齢者層では使用に至るまでの心理障壁が高いかなぁと感じています。
現金のみの決済の店が多い
また、先ほども書きましたが、日本はまだまだ現金決済のみの受付の店も多いなと感じました。
個人経営の飲食店でカードが使えず、手持ちの現金ぎりぎり!となったときは肝が冷えました…。
個人店だけではなく、大手チェーンでも現金のみの店が多いと、キャッシュレスをやってみると気がつきました。
カフェのベローチェ、サイゼリヤや串カツ田中は現金のみの決済です。食券制のお店は販売機が現金オンリーのところが多いです。
その他にもスイカなどの電子決済はOKだけどクレジットは使えない、という店も。
日本人の現金信仰
日本人は諸外国に比べると現金信仰が強いと感じています。
偽造通貨の心配がほぼなく、現金の信用度が高いことも理由のひとつ。
そして日本は自然災害が多いので、停電などに備えてある程度の現金は必要ですし、完全にキャッシュレスにするにはリスクが高いです。
これからキャッシュレス化を進めていくにあたり、有事の際にどのように対応するのか、という議論は政府・カード会社・電子決済各社・小売り、それぞれしていかなくてはなりません。

夫は現金主義。キャッシュレスは興味がないのか敬遠気味。
まとめ
これから、キャッシュレス化の波はさらに大きくなることでしょう。
実際にやってみると、現金を数える手間を省けたり、ポイントが貯まったりといいところも多く、これからも続けていくことにしました。
一方でカードを使いすぎてしまうというデメリットも。
上手に使うことができれば、生活がより豊かになると考えています。
個人的には、最近ようやくスマホにしたので決済の方法をいろいろと試してみようかなと考えています。
(追記)LINE Pay試してみました
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