紹介予定派遣とは?メリット・デメリットと、派遣の違いについて解説します

前回の記事で、

「事務未経験から正社員転換へのチャンスがある紹介予定派遣がおすすめ」

とご紹介させていただきました。

今回は、紹介予定派遣について、メリット・デメリットをお伝えしていきますね。

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紹介予定派遣ってなに?

 

紹介予定派遣とは、派遣の開始前または開始後に、派遣元が派遣労働者と派遣先に対して職業紹介することを予定して派遣就業させるというものです。(労働者派遣法第2条6号)

簡単に示すと、以下のようなフローを辿ります。

 

派遣契約で就業開始

 ↓

契約期間の満了

 ↓

双方の合意のもと、労働契約を結ぶ(職業紹介)

 ↓

正式採用・直接雇用として就業開始

通常の派遣社員との違い

派遣社員は、派遣元と雇用契約を結んでいます。

派遣先はあくまでも指揮命令を行うだけ。

就業している場所は派遣先だし、派遣先のお仕事をしているけれど、お給料は派遣元から支給されるし、健康診断は派遣元で受診します。

 

紹介予定派遣も、同じ派遣社員という形態ですから、派遣先と直接雇用の契約を結ぶまでは派遣元の所属の人間ということになります。

大きく異なるのが、その後派遣先と雇用契約を結ぶ可能性があるという点。

これを法律では「職業紹介」と呼んでいます。

紹介予定派遣のメリット

さて、紹介予定派遣にはさまざまなメリットがあります。

私が考えている紹介予定派遣のメリットは大きく2つありまして、

 ・入社してからミスマッチによる退職が少ない

 ・未経験でも入社できるチャンスがある

これはとても大きなメリットです。ひとつずつ見ていきましょう。

ミスマッチが少ない

派遣社員として働いている間は、いわゆる「お試し期間」のようなものです。

入社してみて「こんなハズじゃなかった…」というのはよくあること。

それって本人はもちろん、会社にとっても不幸だし、損なことなんですよね。

面接だけでは判らない、会社の仕事をやりながら、半年かけて見極めることができるのはメリットですね。

 

そもそも、たかが数十分から1時間の面接で何がわかるというのでしょう?(暴言)

お互い、実際に働いてみないとわからない部分もたくさんあると思います。

紹介予定派遣では、半年かけてお互いじっくり知ることができます。

 

わかりやすく、結婚に例えてみると…

最近では、相手のこともよくわからず、結婚する人なんて少ないですよね?結婚する前にお付き合いする期間がありますよね。

入社面接からの採用・入社なんて、事前の付き合いナシでお見合いだけで結婚するようなものです。ですから、結婚してみて「この人とは合わないなぁ」なんて可能性も十分考えられる。むしろ「最高!」のほうが奇跡です。

相手はいいところばかりでは無いかもしれない。でもいいところも分かる。

欠点も飲み込んだうえで結婚生活を始めたほうが上手くいきますよね。

企業と社員も同じです。いいところもあれば、欠点もあるけれど、それを理解した上で仕事をしたほうが絶対に上手くいきます。

紹介予定派遣として入社するメリットは大きいですよね!

未経験でもチャンスあり

もしあなたが未経験の業種に就職することを希望している場合、通常の正社員採用だと履歴書だけでお断りされてしまうことも多いでしょう。

ですが、派遣社員は未経験でも紹介してくれる場合も多く、チャンスがあります。

派遣登録をするときに希望を伝えれば、派遣元が未経験でもOKのところを探して紹介してくれますよ。

派遣元を通して紹介してくれるということで、心強いですよね。

派遣先とトラブルが起きたときも、派遣元に相談できるのは安心です。

紹介予定派遣のデメリット

さて、メリットが多い紹介予定派遣ですが、一方ではこんなデメリットもあります。

有給休暇がリセットされる=1年有給なし!ということも

年次有給休暇は、6か月継続勤務をしていて、労働日数の8割以上労働していれば、法律上当然に発生します。

ところが、紹介予定派遣はちょうど半年で雇い主が変わります

最初の半年はあくまでも派遣元の労働者で、そのあと、派遣先の正式な労働者となります。

最初の半年の派遣社員としての労働分は、年次有給休暇の発生要件を見る際の勤続年数に通算されません

ずっと派遣社員として働いている分には、派遣元の労働者として、勤続半年で有給が発生するのですが…。

雇用主が変わる紹介予定派遣ならではのデメリットです。

また、ずっと派遣社員として働いていた場合でも、派遣先の直接雇用となったときは有給休暇がリセットされてしまいます。

有給が消化しきれずに消滅してしまうので、注意が必要です。

本採用に至らない場合もある

半年のお試し(のような)期間があることをメリットとして挙げましたが、裏を返せばデメリットにもなり得ます。

それは、派遣先から本採用を断られてしまうケースです。

逆に労働者側から「この会社は合わない」と感じた場合、こちらから本採用をお断りすることもできます。

不本意に断られてしまわないよう、派遣社員である期間にしっかり働きぶりをアピールしましょうね。

まずはエントリーしてみよう

紹介予定派遣について、イメージしていただけましたでしょうか?

ブランクのある方にもおすすめできる派遣社員という働き方。

今回紹介した紹介予定派遣でなくても、派遣社員として入社して、働きぶりをアピールできれば会社に本採用されることも夢ではありません!

私も過去に、派遣社員として入った会社で採用されましたよ。

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エントリーしたあと、簡単なPCテストを受けます。

その日にお仕事を紹介して貰える可能性も大いにあります!

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