どうせ誰も見ていないし、東京に出てきてよかったなぁという話を書きます。笑
東京に出てきたのは18歳の春。大学進学とともに、上京しました。
友達も知り合いもいない地で、初めての一人暮らし。
不思議と不安はなく、新しい出会いにワクワクしていました。
(追記)どうせ誰も見ていないと書き始めた記事ですが、思いのほかアクセスが集まっており驚いています。ということで文章をちょっと修正しました。
アルバイト、オール、とにかくやりたいことを全部やった1年目
高校卒業まで、箱に入れられて大事に大事に育てられてきました。
アルバイトもさせてもらえませんでしたし、お友達の家にお泊りに行くことも禁止でした。
帰宅が20時を超えようもんなら、鬼のように携帯を鳴らす過保護な親でしたので、解放された!という感じで、上京して1年目はとにかく遊びまくりましたw
まずとっかかりに、バイトを始めました。
学費と家賃はありがたいことに親が払ってくれたので、それ以上の仕送りは固辞し、月5万円の奨学金とアルバイト代で賄うことにしました。
とにかく、自分の力で生活してみたかったのです。
まあ、この段階では全然「自分の力」とは言えないですが。笑
アルバイトは色々やりました。最大3つ掛け持ちしていました。
接客は向いてないなーとか、お酒の席での振る舞い、ビジネス電話の掛け方など、その後の就職や社会生活で必要なことを覚えていきました。
アルバイト先で出会う人は自分よりも年上の方が多く、その人たちからいろいろな話を聞きました。同年代でつるんでいるだけでは判らなかったことも知ることができました。
お金以上の経験を手に入れることができました。
友達とカラオケで一晩騒いで過ごすというのも初めての経験でした。
オールした次の日に海に行くという、今では考えられないハードスケジュールをこなしていましたw
一晩中ずーっと友達と話したときもありました。他愛もない話です。気が付いたら夜が明けていましたね。
素敵な日々だったと、思い出します。
最初の1~2年はそんな感じで惚けて過ごしていました。
就職活動、地元に戻るか東京に残るか
流れるように就職活動も東京でやることになりました。
結局、地元にも支社がある会社で、就職しました。いつか地元に戻れる時が来たらいいな…と淡い期待も抱いていたのです。
しかし、いわゆるブラック企業で1年でリタイアしました。23歳の頃です。
あっさり挫折してしまったことにひどく落ち込み、「私には東京で自立して生活していくなんて出来ないのかな」と考えたすえ、地元で転職活動を始めました。
しかし、リーマンショック後でなかなか決まりません。荷物を引き上げようかと考え東京に戻った時に再就職先が決まったため、地元へ戻る機会が無くなりました。
ここが分かれ目だったと、今では思います。
20代という時期を東京で過ごすということ
こうして東京で再就職した私は、18~20代の間は東京で過ごしました。
20代は、気力や体力が最も充実する時期。
就職後は、お金を手にして行動の範囲もさらに広がります。
その時期を東京で過ごすことができて、本当に良かった。
なぜなら、行きたいと思っていた舞台やライブにすぐに行くことができる。
おいしい食べ物や、話題のスポットに手軽に行くことができる。
公共交通機関が発達しており、ほとんどの行きたいところには、電車で行くことができます。
私が生まれ育った田舎は、スタバも無い、無印良品も無い。流行りの服を買うにも車で片道3時間半かけて地方都市に出るという生活です。
車が持てない高校生には娯楽も少なく、行く先は大体カラオケです。
とにかく世界が狭かったということを思い出します。東京のモノや人の多さに驚きました。
そして欲しいものも、やりたいことも、手をのばせばすぐに届く場所にある。
きっと私は20代を東京で過ごしていなかったら、今とは全く価値観の異なる人間になっていたと思います。
調布市・野川の夜桜。1日限定のライトアップ。
「マツコの知らない世界」で紹介されていました。テレビで見たスポットにすぐに行けることも当たり前ではありません。
東京の価値とは
「東京はなんでもあるけど、なにもない」
という人がいます。
たしかに、モノや娯楽で溢れかえっている場所ではありますが、都心では自然の豊かさはなく、人々もせかせかしていて余裕がないです。
けどそれは、「東京」を体感している人の立場からの視点でもあるのです。
東京での忙しい日々に疲れてしまって、田舎に行きたいと考える。
いつだって無い物ねだりなのかもしれないですね。
私は東京の価値を体感できた人間です。
田舎から出てきたというのも、価値を感じられた理由かもしれません。
本当に何もないということを、知っている人間ですから。
出してくれた親に大感謝です。
今は国内ならどこへでも、なんなら海外にも住んでみたいなぁなんて考えています。
いつだって新しい生活は新しい発見をくれます。人生の醍醐味ですね。
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