あなたはどんな仕事がしたいですか?
「好きなことを仕事にする」これが一番の理想ですよね。
でも、好きなだけでお金になるのか?と聞かれれば難しいかもしれません。
私の読んできた書籍には、『将来、好きなことをして食べていける時代になる』となんと理想的な!と思うような言葉が並んでいるものもありました。
ですが、この将来は今ではない、不確定な未来です。
だからこそ学生はリクルートスーツを着て就職活動をしているのでしょう。新卒だけではなく、転職活動ひとつ取っても、転職サイトは把握しきれないほど数があります。
稼ぐには、会社に雇ってもらう労働者になる他に、自分で起業する会社経営やフリーランスになるという選択肢もあります。
いずれにしても、自分には何ができるのか?という視点が不可欠です。
では、自分には何ができるかを知るのにはどうすればいいのか?
私が実際にできることを探してきた実体験をもとに、あなたもできること探しをしていきましょう。
「好きなことを仕事にする」との違い
好きなことを仕事にする
これは理想ですよね。でも世の中はそう簡単にはいかない…
私の場合、絵を描くのは好きだけど、それを仕事にしたい人はゴマンといるわけです。
それに、絵を描くのを仕事にしたら、描きたくないものまで描かなくてはいけないのではないか、そうしたら絵を描くのが義務になって、やがては嫌いになってしまうのではないか。
そんな気持ちもあり、ただ好きなことを仕事にしていいのか?と考えていました。
私が考えている仕事カテゴライズは4つあります。
1.好きで、できること
2.好きだけど、できないこと
3.好きではないけど、できること
4.好きではないし、できないこと
私が最初に志した「絵を描くこと」は、1.好きで、できること です。
ですが、この1にカテゴライズされることは、やりたいという人が多い激戦地です。
仕事にするにはすさまじい努力と才能、運が必要です。スポーツ選手、芸能人などがそうでしょうか。
2は仕事にするのは困難を極めます。仕事にすることで嫌いになってしまう危険もあります。趣味でいいので続けましょう。
私が個人的に目指すべきは3だと考えています。
好きではないということは、ほかの人も大体好きではありません。積極的な競争者が少ないですから、ここで最大限の努力をするのです。
4はやるべきではありません。うっかり4にカテゴライズされる職業に就いてしまった人、またはこれから就かないために、できることを探してみましょう。
消去法で考える
ここで私の実体験から考えてみます。
小学生の頃に遡りましょう。
運動をするよりも勉強をするほうが得意でした。勉強をするよりも絵を描くのが好きでした。
とにかく絵が好きでしたから、突き詰めていました。
欲しいものがあればそれを絵に描いていたし、感動したり心を動かされることがあると絵を描きたくなります。
学校が無い日は日がな一日絵を描いてすごしていました。時間を忘れて没頭できる唯一といっていいほどの趣味でした。
そこで絵を描き続けていく間に、漫画を描いてみようという気になります。多くの絵描き好き達が通る道だと思います。
そこでいくつか漫画を描いてみましたが、「私は絵を描くのは得意だけど漫画はいまいち上手じゃないな」ということに気が付きました。
当然すぎることを言いますが、漫画は絵が描けるだけでは成立しません。
映画やドラマでいうところの監督・演出・脚本・カメラ割りから果てはキャスティングまで、それらすべてを一人で行うのが漫画家という仕事です。
これは大変だというのは想像に難くないですね。原作と作画を分業している人もありますが、それはそうだよな、と納得できます。
一方で運動はできないままで、この時点で運動選手や体を使う仕事は選択肢から外れるわけです。候補にもなりません。
小学校の中学年になると、自分の気質もざっくりと把握し始めて、同級生との違いもわかるようになります。
何かと親切な友人と比べると、私は人に親切にするということが得意ではありません。困っている人、ケガをしている人に優しい声をかけることが自分にとっては勇気のいることで、言葉がスッと出てきません。
そこで他人に奉仕するようなことも苦手だということをハッキリ自覚し始めます。
そうなると接客業や介護医療保育などが選択肢から外れていきます。
人よりは頭を使うのが得意だった私ですが、それをどのように生かしていけるのか、模索は続きます。
アルバイトの経験から自分に向いていること・向かないことを分析する
大学生になりました。そこで私はいろいろなアルバイトをするようになります。
その中で営業のバイトもありましたが、私はなかなか成果を出すことができず、苦戦しました。
1.好きで、できること
2.好きだけど、できないこと
3.好きではないけど、できること
4.好きではないし、できないこと
このカテゴライズの4です。やるべきではありません。
一方で、事務のバイトは苦もないうえに、社員から手際の良さを褒められることも多かったです。別に好きではないけれど、できる。まさしく3に当てはまります。
現実的に就職して生かせるラインだな、と考えて就職活動は事務職を希望してやり始めました。ですが、大卒の新卒採用は総合職という名の何でも屋の募集がほとんどです。
別の記事にも書きましたが、案の定面接で落ちまくりました。
そこで、事務代行をしている会社に的を絞ることにしました。仕事の内容はどこの会社にもある、総務・人事・経理が希望です。
そうして内定を得て晴れて事務職就職します。
継続するために市場価値を上げる
なんとか手にした職ですが、ブラックさに耐えきれず、1年ちょっとでリタイアする憂き目に遭いました。
そうでなくても女性はライフステージで仕事を手放さざるを得ない場面も多いと思います。
その中で転職活動をしようとすると、事務職は希望する人が多く、いかに売り手市場といっても、そこだけは激戦です。
ただパソコンが使えるだけではダメだと思い、総務人事の経験をとことん積みました。
事務職でずっとやっていけるか否かの分かれ目は専門性の有無だと考えたのです。
できることを仕事にできた後も、自分の市場価値を維持・向上させるために、絶えず努力と勉強が必要です。
多くの人が、好きでもないことを仕事にしていますから、プライベートの時間を割いてまで勉強したいと思いません。そこであなたが勉強をしたらどうなるでしょうか?
答えは簡単ですね。できることですから、突き抜けることが可能です。
うまくいけば、部署で一番、会社で一番になることもできるのです。
そうすると、仕事が楽しくなります。楽しいと、だんだん好きになってきますよね?できることを仕事にすべき一番のポイントがここにあるのです。
まとめ
これまでのお話をまとめます。
好きなこととできることを把握する
これまでの経験からできることを探る
継続して自分の市場価値を高める
私自身、今の仕事が好きなのか?と考えると、好きかな?と疑問符がつきます。
ですが、続けることで仕事の醍醐味や楽しさを感じられるようになりました。好きではなかったけど、できることを続けてきて好きになってきました。
圧倒的に成果を残せる、自分が戦えるフィールドを見つけたら、手放さずに持ち続けること、スキルを磨き続けること。これが大事です。
私もまだまだ突き抜けられないですが、一緒にがんばっていきましょう!
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